HiGE 2008 "Chaos in Apple TOUR" 追加公演@Zepp Tokyo

素晴らしいライブでした。ここ最近毎回思うんだけど、最初の須藤さんが歌い始めるまでの緊張感にゾクゾクする。あの瞬間、髭は今、最高にかっこいいバンドなんじゃないかといつも思うんだ。黒い幕が降りたまま、幕の内側では髭の5人が演奏を始めてる。シルエットが幕に写る。うっすらと見える5人の姿。これから始まるライブに対する期待感と、姿は見えないけれど今鳴らされている音が素晴らしいという満足感、ていうかこの幕早く降ろしてよ!早くライブを見たいよ!っていうちょっと焦らされてる感じ、色んな感情が混ざって、すごく幸せにさせられた。
最近の髭ちゃんに関しては、CDじゃなくてライブを見ないともったいない!っていう気持ちが強いです。まぁ、もともとライブ見て好きになったバンドなんですけど。今の髭ちゃんの良さは曲が良いとか演奏が上手いとかそういうものではない。ライブが素晴らしい。それは、少し前まで髭ちゃんのライブで感じていたノリの良さとか、アレンジのカッコよさではない。なんて言ったらいいんだろうね?こんな言葉使うの恥ずかしいんだけどグルーヴ感?5人で音楽を作り上げていく感じ。5人で生み出すあの空間から凄いエネルギーみたいなものを感じる。今日だったら「A-ha」の間奏とか「vsハワイアン」とか「電波にのって」あたりがそんな感じした。
宮っteaのノリ方がすごくツボです。宮っteaがジャンプしたり、音楽にノリ出すと、それだけで雰囲気ガラっと変わるし、見ていて嬉しくなる。
新曲やった。意味ない事を意味なくやる髭ちゃんらしいかな。サビのコテイスイのあのポーズ(笑)
今、髭のライブで自分が一番求めてる曲がもう「ダーティーな世界」じゃなくなってる。ダーティー大好きだけどね、それ以上に「電波にのって」が毎回素晴らしすぎる。
斉藤さんキーボード用意したなら「有限〜」やって欲しかった。もちろん「君の溢れる音」はとても良かったけど。
最後の須藤さんのMCが本当に嬉しかった。「君たちからのありがとうはもう充分だから。こちらこそいつもありがとう。」みたいな内容。「いつもありがとね」って言葉が嬉しくて。日記にも時々書くよね、この言葉。「今日はありがとう」だけじゃなくて「いつもありがとう」なんだ。わたしはバンド=与える側で、客=受け取る側だとずっと思ってたけど、須藤さんが口にする言葉はその立場が逆転しているんだ。須藤さんのこういう姿勢がすごく好きで、すごく嬉しい。
そんな人に「いつか僕の事忘れてしまうのさ」なんて言われると、切なくなって、絶対に今日のライブの事忘れたくないなって思うんだ。
でも、本音はクインテットもいいけど「下衆爆弾」が聴きたかったよ。