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- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- 発売日: 2008/07/25
- メディア: DVD
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みるめよりも、ユリよりも、印象に残った登場人物はえんちゃんです。すごく切なくて、だけど届かない想いに苛立ってる姿すら愛おしく思える。原作でのえんちゃんって、若くて可愛くていい子で、年上のユリとの比較対象の為に出てくるような印象があったのだけど、映画のえんちゃんは、どことなくユリと似た部分があるような気がした。ユリもあれだけ可愛らしい人なら、いくら年上だろうと好きになってしまうだろうと思った。原作のユリは、あんなに可愛らしいイメージがなく、もっと枯れ始めた女性のイメージがあったのだけど、だからこそ、そんなユリに夢中になるみるめの気持ちに惹かれるものがあったんだけどなぁ。堂本くんがえんちゃんにキスするシーンは原作を読んだ人なら「えー、何で!?」って思うはず。ストーリー上、違和感は感じないんだけど、期待していたのと違うシーンにびっくりする。
わざと見切れるカットの使い方が良かった。自転車二人乗りのシーンとか、えんちゃんがユリの個展でお菓子食べてるシーンとか。
最後の「会えないからって終わるもんじゃないだろう」の言葉は、とても重くて切なくなった。けど、その直後に流れるフィッシュマンズのカバーはとても軽やかで、暗く終わりはしないのが良かった。他のシーンも含めてだけど、切ない恋の話なのに、小ネタがはさまれてたり、どこか軽やかな雰囲気になってるのが、すごく良いバランスの映画だなと思った。