思いわずらうことなく愉しく生きよ (光文社文庫)

思いわずらうことなく愉しく生きよ (光文社文庫)

三姉妹の話。今まで読んだ江國作品の中でいちばん現実感がないというか、登場人物に共感できないと思ったのは、わたしに姉妹がいないからでしょうか。三姉妹の中で唯一理解できると思ったのは次女。キャリアウーマンで粋がってるけど、実はいちばん単純。彼氏(っていうかヒモ)にベッタリなとこは愛らしい。一言で言えばツンデレか。映像化するなら三女は絶対うえのじゅりだよなぁとイメージしながら読んだ。三姉妹のお嬢様ぶりに、「クローバー(漫画)」読んだ時みたいな後味を感じる。色々言いつつも、続きが気になって一気に読んでしまった作品。
サイバラ式 (角川文庫)

サイバラ式 (角川文庫)

小学生の頃、親が読んでいる「週刊朝日」に連載されていた「恨ミシュラン」が大好きでした。結局サイバラは努力の人だっていうのが所々で感じられたけど、努力とか苦労をわざわざ美談として語ったりはしないのが、この人らしくて良かった。エッセイ(対談)の合間の漫画にホロッとさせられる。